服薬の自己管理を希望し職員に申し出たところ、「服薬は施設ルールとして決まっている。どうしても自己管理がしたいと言うのであれば、それを許可している施設を選ぶしかない」と言われた。自分には帰る家も無く、ここでお世話になろうと思って入ってきたのに、どうしてそんな心無い言われ方をしなくてはならないのか。
➡この度は、職員の発言によりお心を傷付けてしまったこと、本当に申し訳なく思います。ご本人様には職員の言動について謝罪し、「何気なく発した言葉だとしても、言葉を選ばなければ、それは入居者にとっては不安を覚えるだけでなく、非常に悔しい思いをすること」であることを所属長より注意指導すること、また服薬管理について再検討することで溜飲を下げて頂きました。
発言者の意図としては、服薬管理は飲み間違いなどを予防するため、施設管理を基本としており、自己管理を望む入居者に対し、「そこまで言われても施設ルールがある以上、どうしようもない。それこそ施設ルールとして定められていないところに行くしか手はない」というつもりでの発言でした。
この件では、施設長としても反省すべき点がおおいにあると考えています。
令和8年度よりユニットケアを推進していくことを掲げ、今までの施設管理ルールについても見直しをしている最中でもあり、そのことの周知が十分ではなかったことが、この件には大きく関係していると思われるからです。
ユニットケアの理念を改めて学び、入居者ひとりひとりの主体性や生活に着目した支援を行うためには、従来の施設管理ルールでは難しいところもあり、ルールの見直しが必要になります。そのため、入居者から要望があった場合、まずは要望を受け止め、再検討するようにしようと話し合ってはいましたが、それを十分周知出来ていませんでした。もし周知が十分であれば、きっと当人も「施設ルールでは服薬管理は職員になっていますが、〇〇さんの要望を一度検討してもらうので、それまで待って頂けますか?」と言っていたはずです。そう思うと、自分がもっとその辺りの配慮をしていればと、2人に対して申し訳なく思います。
ユニットケアは、言わばルームシェア型特養という感じです。「施設に入所する」のではなく、「暮らす場所が施設」なだけです。もちろんルールはあり、施設管理上、許容できないこともありますが、まずは当事者の声を聴き、当事者と一緒に協議していく姿勢で臨みたいと思います。「リスクがあるからダメ」ではなく、そのリスクを当事者関係者と一緒に協議し、リスクがあっても本人の人生がより満たされるのであれば・・・となれば、より柔軟な対応に変更していこうと思います。